英検3級 リーディング 短文の語句空所補充問題

問題形式

英検3級の問題は、対話や短文の中に一つの語句が抜けている形式です。これらの問題は、様々な日常的な状況や会話を反映しており、文脈を理解することが重要です。

語彙に焦点を当てた問題が多く、名詞、動詞、形容詞、前置詞、慣用句などの品詞に関する理解が求められます。また、各問題には四つの選択肢が用意されており、これらの中から最も適切なものを選ぶ必要があります。

問題の傾向

英検3級では、日常生活でよく使われる表現や状況が問題の中心となっています。たとえば、学校や家庭での会話、友人との対話、趣味や日常活動に関連する内容などが含まれます。

ここでの語彙は、英検4級よりも少し進んだレベルのものが求められ、基本的ながらも多様な文法構造や表現が登場します。文の意味を正確に捉え、空欄に最適な言葉を当てはめる能力が試されます。

解き方

1.文章全体を理解する:まず、対話や文章を最初から最後まで丁寧に読み、全体の流れと意味を理解することが重要です。

2.文脈に注目する:空欄の前後の文を読み、その空欄に何が入るべきかを考えます。ここでは文の流れや文脈を理解することが鍵となります。

3.選択肢を検討する:4つの選択肢を一つずつ見て、それぞれが文にどのように適合するかを検討します。不自然な言葉や文脈に合わない選択肢は排除します。

4.最適な言葉を選択する:どの言葉が文に最も適しているかを考え、その言葉を選びます。この選択が文の全体的な意味や流れに合致しているかを確認することが大切です。

5.最終確認:選んだ言葉を空所に入れて、文章をもう一度読み直します。ここで、文がスムーズに読めるか、意味が正しく伝わるかをチェックします。

これらのステップを踏むことで、英検3級の語句空所補充問題に効果的に取り組むことができます。

サンプル問題

以下は、大問1のサンプル問題です。

(6) Yesterday, we decided to have lunch outside. We ate in the park (    ) our house.

1 between  2 up  3 behind  4 down

英検 2015年度 第1回 検定一次試験 (6) より

解答:3 behind

日本語訳
昨日、私たちは外でランチをすることにしました。私たちの家の後ろの公園で食べました。

解説
この文では、ランチを食べた場所について説明しています。選択肢の中で場所を指し示す前置詞は「3 behind(後ろ)」で、家の「後ろ」にある公園で食べたことを意味します。「between」は「~の間」、「up」は「上へ」、「down」は「下へ」という意味ですが、これらは家の位置関係を示す文脈には適していません。

(7) A : What’s that good (    ), Nancy?

 B : I’m making a cherry pie. It’s almost ready.

1 idea 2 dream 3 speech 4 smell

英検 2015年度 第1回 検定一次試験 (7) より

解答:4 smell

日本語訳
A: そのいい匂いは何ですか、ナンシー?
B: チェリーパイを作っているの。もうすぐできるわ。

解説
この会話では、Bがチェリーパイを作っていることから、「4 smell(匂い)」が正解です。チェリーパイは特有の香りがあり、それが「いい匂い」として認識されるため、文脈に合っています。「idea」は「考え」、「dream」は「夢」、「speech」は「スピーチ」という意味ですが、これらは匂いを感じる状況には適していません。

語彙:almost (ほぼ)、ready(準備ができる)

(9) Sally is a TV reporter. She was really excited today because she had an (    ) with a famous singer.

1 answer  2 example  3 interview  4 order

英検 2015年度 第1回 検定一次試験 (9) より

解答:3 interview

日本語訳
サリーはテレビのレポーターです。今日はとても興奮していました。なぜなら、彼女は有名な歌手とのインタビューがあったからです。

解説
この文では、サリーがテレビのレポーターであること、そして有名な歌手との特定の活動を行ったことが述べられています。テレビのレポーターが通常行う活動は「3 interview(インタビュー)」で、これが文脈に合っています。そのため、正解は「3 interview」です。

「answer」は「答え」、「example」は「例」、「order」は「注文」という意味ですが、レポーターの活動を表す文脈には適していません。

語彙:excited (興奮した)、famous (有名な)

予想問題・練習問題リスト

各セットは本試験と同じ15問で構成されています。

英検3級ライティング英作文問題

概要

問題は個人の意見や好みを引き出すように設計されており、さまざまな日常的な文脈での好き嫌いや選択について生徒に書かせます。

語数のガイドラインは約25〜35語で、準2級よりも簡単な反応が期待されていることを示しています。

質問は個人の経験や好みに焦点を当てており、この習熟度レベルの学習者にとってアクセスしやすいです。

テーマ・トピックの傾向

個人の好みと余暇活動

「公園で食事をしますか?」(2022-2) や 「週末に何を楽しんでいますか?」(2021-3) のような質問は、生徒に自分の好きなことや趣味について話させます。

旅行と場所

「誕生日にどこに行きたいですか?」(2023-3) や 「夏休みにどこに行きたいですか?」(2017-1) のようないくつかの質問は、生徒に個人的な経験や願望について語らせます。

日常生活の選択

「暇なときに自転車をよく使いますか?」(2020-2) や 「暑い天気と寒い天気、どちらが好きですか?」(2021-2) のような日常生活の選択に関するテーマがあります。

スポーツと活動

「あなたにとって最もエキサイティングなスポーツは何ですか?」(2023-1) や 「泳ぐのとスキー、どちらが好きですか?」(2020-3) のような質問は、スポーツへの関心や経験について生徒に議論させます。

文化的・社会的イベント

「夏にフェスティバルに行くのが好きですか?」(2022-1) のような質問は、コミュニティや文化的慣行への参加について生徒に問いかけます。

家族と社会的交流

「家族のために料理をしますか?」(2019-3) や友人と家族との会話を選ぶ(2018-1) など、家族や社会との交流の重要性を強調しています。

問題タイプ

「Which do you like/eat better」を用いた問題:7件

「Do you like/want」を用いた問題:5件

その他の問題形式:9件(「Where do you like / want to go」3件、「What is the most」、「What do you enjoy doing」、「What day of the week do you like the best」、「Do you often use …?」など)

この分析から、英検3級のライティングセクションでは、個人の好みや希望を尋ねる形式の問題が主流であり、その中でも「Which do you like better」や「Do you like/want」といった形式の問題が大多数を占めている傾向が明らかになります。

全体の構成・テンプレート

問題タイプ別のテンプレートは以下のようになります。

「Do you like/want」タイプの問題

導入:
Yesの場合: Yes, I do. または Yes, I like / want  …(質問内容を繰り返す).

Noの場合: No, I don't. または No, I don’t like / want …(質問内容を繰り返す).

理由1:
First, [具体的な理由や体験、感情]. 例:「First, it's really fun and I always have a good time doing it.」

理由2:
Second, [さらなる理由や体験、感情].例:「Second, it's very easy for me to do and I feel comfortable」

「Which do you like better」タイプの問題

導入:
I like [選択肢1] better than [選択肢2].
I like [選択肢1] better. 
または I prefer [選択肢1].

理由1:
First, [具体的な理由や体験、感情]。例: 「First, it is warm and the days are long.」

理由2:
Second, [さらなる理由や体験、感情]。例:「Second, I can do things like swimming and walking in the mountains.」

「Where do you want to go」タイプの問題

導入:
I want to go to [場所]。

理由1:
First, [場所] has [特徴や活動]. 例:「First, it has beautiful scenery and lots of interesting things to see.」

理由2:
Second, I can [活動や行動] there. 例:「Second, I can learn something new and enjoy different activities there.」

「What do you …?」および「What … do you ~?」タイプの問題

導入:
I [動詞] [対象となるもの・こと].

理由1:
First, it [理由や体験]. 例:「First, it gives me a chance to relax and enjoy myself.」

理由2:
Second, I [個人の感情や行動]. 例:「Second, I can learn new things or meet new people through it.」

上記以外のタイプの問題

導入:
質問に対して自分の意見や考えを書く。問題文の中の表現をうまく利用すると書きやすい。

理由1:
First, (理由について書く).

理由2:
Second, (理由について書く).

予想問題・練習問題リスト

2つの語彙レベル(英検3級 1[CEFR A1]、英検3級 2[CEFR A1]、英検準2級 1[CEFR A2]で計6パターン(Yes/Noなど)で解答例は構成されています。(※語彙レベルは厳密なものではなく大まかな目安です。)