英検準1級ライティングで548点から720点へ!中学生が1ヶ月で達成した驚異の勉強法【答案比較付き】

「英検準1級のライティング、どう対策すればいいかわからない…」 「スコアが伸び悩んでいて、合格の壁になっている…」

多くの受験生が、英検準1級のライティングセクションで同じような悩みを抱えています。リーディングやリスニングと違い、明確な「正解」がなく、対策が難しいと感じるのも無理はありません。

しかし、もし「ある方法」で学習した中学生が、わずか1ヶ月の集中特訓でライティングのCSEスコアを548点から720点へと、172点も劇的にアップさせたとしたら、その方法を知りたいと思いませんか?

この記事では、驚異的なスコアアップを実際に成し遂げた中学生の答案を比較・分析し、どのような指導と学習が行われたのかを、具体的な答案と共にご紹介します。

この記事を読み終える頃には、あなたのライティング学習に対する考え方が変わり、高得点への道筋が明確に見えているはずです。

驚きの結果!実際の答案とスコアを比較分析

百聞は一見に如かず。まずは、2回の試験で提出された実際の答案と、その評価の違いを見ていきましょう。同じ生徒が書いたとは思えないほどの変化に、きっと驚くはずです。

【比較1】意見論述問題(エッセイ)

2024年10月(中学2年生時)の答案

  • TOPIC: Should a high salary be the most important thing when searching for a job?
  • 選んだPOINTS: Quality of life, Social responsibility
  • スコア: 10点/16点

I think that a high salary should be the most important thing when searching for a job in terms of quality of life and social responsibilities.

First, and most importantly, a high salarie are good for everyone because they can do things by earning them. For example, they can eat enough amount of food to live healthy and buy things that they want to utilize. Consequently, it will bring good impacts overall.

Second, many workers will work hard by providing it. This is because employees feel that they are expected to make good efforts by the company. In addition, their job performances outweigh paying a high salary for them.

In conclusion, I believe that a high salary should be the most important thing when searching for a job and this trend is likely to continue for some time. (138語)

【分析】伸びしろの大きい答案 この時点でも、基本的な構成(序論・本論・結論)は守られていますが、いくつかの課題が見られます。

  • 内容の具体性: 「they can do things by earning them」や「it will bring good impacts overall」といった表現は非常に抽象的で、説得力に欠けます。
  • 語彙と文法: 「salarie」というスペルミス(salariesが正しい)や、「a high salarie are」という単数・複数の不一致など、基本的な文法ミスが散見されます。語彙も平易なものが中心です。
  • 論理展開: 2つ目の理由である「Social responsibility」との関連性が薄く、論理的なつながりが弱い印象を受けます。

2025年6月(中学3年生)の答案

  • TOPIC: Agree or disagree: Governments should work together to increase global food production.
  • 選んだPOINTS: Pollution, Technology
  • スコア: 14点/16点

I think that governments should work together to increase global food production. I have two reasons in terms of pollution and technology.

First, people cannot grow vegetables and fruits because air and water pollution adversely affects their crops. Governments should do a significant number of things to solve such problems. For example, they can plant trees and prohibit using air conditioners for long hours.

Second, farmers cannot utilize the advanced technology due to their high cost. Lending many items with the advanced technology and supporting them is effective. In this way, they can raise the amount of global food production soon.

In conclusion, I believe that governments should take further action to raise the amount of global food production with farmers, although some people insist that they should not do such things. (129語)

【分析】見違えるほどの成長! わずか8ヶ月、集中対策期間は1ヶ月にもかかわらず、答案は劇的に進化しました。

  • 内容の具体性: 汚染が作物に与える影響、その解決策としての植林やエアコン使用の禁止など、具体的で説得力のある記述になっています。
  • 語彙と文法: 「adversely affects (悪影響を与える)」のような準1級レベルにふさわしい語彙を的確に使用しています。文法的なミスも大幅に減少しました。
  • 論理展開: 「First, ...pollution...」「Second, ...technology...」と、POINTSを明確に示しながら論理を展開しており、非常に分かりやすい構成になっています。
  • 構成の工夫: 結論部分で「although...」という譲歩の表現を使うことで、多角的な視点を持っていることを示し、文章に深みを与えています。

【比較2】要約問題

2024年10月の答案

  • スコア: 7点/16点

Some people think the government should provide money for private businesses to explore space. It has some advantages. While such companies can create new weys to explore space, the government can study space technology rapidly with sicentists' aids. However, they may not follow the laws which were created to certain about space. A company could own a moon and build a moon base. (63語)

【分析】キーワードの羅列からの脱却が必要 元の文章からキーワードを抜き出そうという意識は見られますが、自分の言葉で言い換える「パラフレーズ」が不十分です。文と文のつながりも弱く、単なる文章の抜粋に近い印象を与えてしまっています。

2025年6月の答案

  • スコア: 12点/16点

District heating, which can heat many buildings together at once, has been increasing these days. Supporters insist that they can save energy used for heating, reducing CO2 emission, and solving environmental problems. Furthermore, they are regularly checked and kept in good condition. However, critics argue that placing lots of underground pipes in areas with buildings is challenging and construction cost is relatively high. (63語)

【分析】要点を的確に捉えた優れた要約 この答案では、元の文章の骨子(メリットとデメリット)を正確に抜き出し、指定語数の中で見事に再構成しています。

  • パラフレーズ: 元の文章の表現をそのまま使うのではなく、同義語や異なる文構造を用いて自分の言葉で表現できています。
  • 構成: 「Supporters insist... However, critics argue...」という対比構造を明確にすることで、読み手が瞬時に文章の要点を理解できるよう工夫されています。
  • 文法: 「, which can heat...」のように関係代名詞の非制限用法を効果的に使い、情報を整理しながら文を繋いでいます。

【1ヶ月集中特訓】スコアを劇的に変えた5つの指導ポイント

この飛躍的なスコアアップの裏には、どのような指導があったのでしょうか。ご本人から伺った指導内容と、英検の採点基準(内容・構成・語彙・文法)を結びつけ、5つのポイントにまとめました。

ポイント1:【構成力UP】思考の地図を作る「日本語メモ」戦略

指導内容: 立場を明確にした後、日本語で論点を簡単にまとめてメモをする。

これは、書き始める前に設計図を作る作業です。いきなり英語で書き始めると、途中で論理が破綻したり、主張と理由がずれたりすることがあります。まず日本語で、

  • 主張: 賛成か反対か
  • 理由1(POINT A): なぜそう思うのか
  • 具体例1: 理由1をどう説明するか
  • 理由2(POINT B): なぜそう思うのか
  • 具体例2: 理由2をどう説明するか
  • 結論: 主張の再確認

これをメモするだけで、頭の中が整理され、論理的で一貫性のある文章を書く土台ができます。2025年6月の答案の明確な論理展開は、この「思考の地図」があったからこそ実現できたのです。

ポイント2:【内容・構成力UP】採点者に伝わる「POINTS明示」テクニック

指導内容: First, SecondのセンテンスにPOINTSを入れて文を構成し、採点者にわかりやすくする。

英検の意見論述問題では、提示されたPOINTSの中から2つを使って理由を述べることが求められます。採点者は、「受験者がこのルールを理解し、的確に実行できているか」を厳しくチェックします。

2025年6月の答案のように、「First, ...pollution...」「Second, ...technology...」と、段落の冒頭でどのPOINTについて述べるのかを明確に示すことは、非常に有効なテクニックです。これにより、採点者は一目で「課題の要求を満たしている」と判断でき、「内容」と「構成」の両方で高い評価を得やすくなります。

ポイント3:【語彙力UP】印象を格上げする「高レベル語彙」への言い換え術

指導内容: 例えば「bad for the environment」という簡単な表現は使わず、「have a negative effect on the environment」や「adversely affect the environment」のような表現を使う。

これは、ライティングの評価を分ける最も重要な要素の一つです。同じ意味でも、より高度でアカデミックな単語を使うことで、文章全体のレベルが格段に上がります。 2025年6月の答案で使われた「adversely affects」は、まさにこの指導が活かされた好例です。

【言い換え例】

  • good → beneficial, advantageous, positive
  • bad → harmful, detrimental, negative
  • I think → I believe, In my opinion, From my perspective
  • many → a number of, numerous, a variety of
  • important → crucial, essential, significant

普段から簡単な単語を、よりレベルの高い単語に言い換える練習をしておきましょう。

ポイント4:【語彙・構成力UP】表現の幅を広げる「パラフレーズ」の極意

指導内容: IntroductionとConclusionのパラグラフは言い換えた表現を使う。文字数が足りない場合は、Conclusionに譲歩の接続詞を入れて長くする。

同じ単語や表現の繰り返しは、語彙力の乏しさと見なされ、減点の対象となります。特に、序論で述べた主張を結論で繰り返す際には、全く同じ文章ではなく、異なる単語や文構造で表現する「パラフレーズ」が必須です。

さらに、結論部分で「Although some people argue that... (~と主張する人もいるが)」のような譲歩の表現を加えるテクニックは、非常に高度で効果的です。これにより、

  • 反対意見にも配慮しているという多角的な視点を示せる
  • 文字数を自然に増やすことができる
  • 文章に深みと説得力が増す

といったメリットがあり、「構成」の評価を大きく押し上げます。

ポイント5:【要約力UP】重要ポイントを見抜く「キーワード・マーキング」&「パラフレーズ」

指導内容: 要約問題は、最初に重要な箇所に線を引く。重要ポイントは見逃さないようにする。できる限り言い換えする。

2024年度からリニューアルされた要約問題は、多くの受験生を悩ませています。対策の鍵は、この指導内容に集約されています。

  1. マーキング: まず、文章を読みながら「筆者の主張」「対立する意見」「キーワード」など、要点となりそうな部分に線を引きます。
  2. 骨子の抽出: 線を引いた部分を元に、文章全体の骨子(例:AにはBという利点があるが、Cという欠点もある)を掴みます。
  3. パラフレーズ: 抽出した骨子を、自分の言葉で指定語数内に収まるように書き換えます。元の文章の単語や表現をそのまま使わないことが、高得点の絶対条件です。

この3ステップを徹底することが、要約問題攻略の最短ルートです。

短期集中を成功させた学習プラン

この生徒は、2024年10月の英検受験から2025年4月までは特にライティング対策はせず、5月の1ヶ月間で集中的に学習しました。

  • 学習量:
    • 意見論述問題(過去問):10題
    • 要約問題(過去問+問題集):10題
  • 使用教材:
    • 過去問題集
    • 『英検合格のための要約問題 予想問題集: 英検1級、準1級、2級対応』

重要なのは、ただ量をこなすのではなく、1題1題、今回紹介した5つのポイントを意識して丁寧に取り組むことです。書いた答案は必ず見直し、より良い表現はなかったか、論理展開は自然だったかを振り返る「復習」が、インプットとアウトプットを結びつけ、実力を飛躍させます。

まとめ:正しい方法を知れば、誰でもライティングは得意になれる!

今回ご紹介した中学生の事例は、英検準1級のライティングが、決してセンスや才能だけで決まるものではないことを証明しています。

正しい戦略を知り、それを意識して集中的に練習すれば、年齢に関係なく、誰でも短期間でスコアを劇的に伸ばすことが可能なのです。

もしあなたが今、ライティングのスコアに伸び悩んでいるなら、ぜひ今日からこの記事で紹介した5つのポイントを実践してみてください。

  1. 書く前に日本語でメモを作る
  2. First, SecondでPOINTを明示する
  3. 簡単な単語を難しい単語に言い換える
  4. 序論と結論はパラフレーズし、譲歩の表現も使ってみる
  5. 要約はマーキングとパラフレーズを徹底する

まずは過去問を1題、このポイントを意識して解いてみてください。きっと、あなたの答案にこれまでとは違う、確かな手応えを感じるはずです。応援しています!

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